JP-MIRAIは、2023年6月より、外国人労働者が自身の労働・生活環境が適切かどうかを判断できる自己診断アプリ「JP-MIRAIセーフティ」の運用をJP-MIRAIポータルアプリで開始しました。「残業代を全額受け取っているか」「有給休暇の取得は制限されていないか」など、質問に答えながら労働者自身が自分の置かれている状況を確認していくことができます。
外国人労働者の中には、例えば有給休暇の取得を認められなくても、それが法令上問題だとは気付かない人もいるかもしれません。質問の後には、その質問に関連した説明のリンクがあり、それを読むことで、「自分には制限されることなく有給休暇を取得する権利がある」と気付くことができます。質問の内容は、全ての在留資格に対応しています。 さらに、問題があるかもしれないと思った人は、外国人向け相談窓口「JP-MIRAIアシスト」に相談する、あるいは相談窓口から連絡をもらうこともできます。
外国人労働者が相談窓口にコンタクトをする際、既に問題がこじれているケースが多いのが現状ですが、自己診断によって早期の問題発見を促すことは、係争に発展したり労働者が退職や失踪に追い込まれたりしないための予防策としての効果も期待できます。予防は労働者自身にメリットがあるだけでなく、受入企業にとっても、企業の評価や外国人労働者の継続的受入れの観点でメリットがある対策です。
JP-MIRAIでは、アプリの他に、会員登録が必要なく、気軽にこのツールを利用できるウェブ版「セーフティ」も各言語で準備中です。9月~10月には「JP-MIRAIセーフティ」の利用を促進するため、「外国人労働者の人権をまもる」キャンペーンの展開を予定しています。
本キャンペーンにご関心のある会員様は、事務局までお問合せください。