6月19日(土)、株式会社E.x.N主催、責任ある外国人労働者受入れプラットフォーム(JP-MIRAI)協力のもと、映画『僕の帰る場所』のオンライン上映会及びトークイベントを実施しました。当日は、ミャンマーを舞台にした映画『僕の帰る場所』(藤元明緒監督)のオンライン上映を行った後、藤元監督と在留ミャンマーの方2名(匿名)をゲストにお招きし、75名参加のもとトークショーを実施しました。
映画についてはこちらをご覧ください https://passage-of-life.com/
トークショーでは、藤元監督からは映画の制作・撮影の背景について話していただくとともに、「『難民』や『技能実習生』というフィルターを通さずに『人』として映画を通じて出会ってほしい」「映画を撮影していく中でミャンマーの人々とのつながりが増え、また、日本にいる外国人労働者にも関心が高まっていった」とのお話を伺いました。
在留ミャンマーの方からは、ミャンマーの文化について触れつつ、母国のクーデターの影響で、現在日本に滞在するミャンマーの方が不安を抱えている状況であることを伺いました。ゲストの技能実習生は「母国の家族を支えるために来日した。日本語がうまく話せないため実習先では怒られることも多く、仕事も大変。あと半年で現在の技能実習も終わるが、その後も日本に残り、家族を支えたい」と話されました。
最後に、私たちとして出来ることについて話し合い、JP-MIRAI事務局から、在留ミャンマーの方向けに、在留資格や就業などに関する情報提供セミナーを開催する旨お知らせしました(「在日ミャンマー人向け在留と仕事に関するセミナー」の開催 – Japan Mirai (jp-mirai.org))。また、トークショーの終わりには、質疑応答のセッションも設けられました。
多くの皆さまにご関心をいただき、上映とトークを行えられたこと感謝申し上げます。また、ミャンマーの情勢が1日も早く良き方向に向かうことを願ってやみません。
なお、トークショーに登壇いただいた技能実習生から一部厳しい労働環境の実態の話がありましたが、株式会社E.x.N及びJP-MIRAIでは、本人の不利益にならないよう十分配慮の上、ご本人から更なる聞き取りを行い、適切に対処していきたいと思います。
また、JP-MIRAIでは、外国人労働者の責任ある受入れに向けて、日本における外国人労働者の受入れ環境の改善に向けた各種の取組みを行っていきます。株式会社E.x.Nとしましては、今回登壇いただいた技能実習生はじめ、このような例が現在進行形で起きている事実を重く受け止め、映画をはじめとする映像製作・上映はじめ、今後の様々な活動に臨みたいと思っております。今後とも、それぞれの活動についてご注目いただければ幸いです。
※上映による収益の一部を、ミャンマー市民を支援する活動に寄付します。なお、支援対象の行為が軍からの弾圧対象となっていることに配慮し、寄付先の詳細は控えさせていただきます。予めご了承ください。
以上