【実施報告】2024年上半期 JP-MIRAI会員フォーラム【2024年7月4日】

2024年07月23日

去る7月4日、JP-MIRAIと会員の皆さまによる活動の共有を通して、互いに学び合いを深める「JP-MIRAI会員フォーラム」を実施いたしました。会場・オンラインともに質問やコメントが活発に行き交い、会場では多岐にわたる業種の会員間で多くの交流も生まれ、熱気にあふれたイベントとなりました。

開催概要

日時:2024年7月4日(木)14:00-18:00
会場:JICA市ヶ谷国際会議場 及びオンライン配信
参加者数:会場65名 / オンライン113名

プログラム

第1部 JICA研究所「2030/40年の外国人労働者需給予測更新版公表」

2022年に公表された「2030/40年の外国人との共生社会の実現に向けた取り組み調査・研究報告書」における外国人労働需給推計の更新版が公表されました。

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第2部 ミャンマー現場アカデミー報告会

6月2日~8日にかけて実施された「JP-MIRAI現場アカデミー ミャンマー」の参加メンバーによる報告会が行われ、現地の送出し機関を回って学んだ課題や今後のより良い送出し及び受入れに向けた提案などが共有されました。

<発表資料>
報告① ミャンマーの現状
報告② 送出機関への訪問報告
報告③ より良い送出しに向けた取組み案
報告④ 若者から見たミャンマー

<参考>
現場アカデミー 実施報告

第3部 会員による活動報告

JP-MIRAIでは、会員さまが進められている取組み内容を共有いただくことで、会員間の学びあいと活動の促進に繋げています。今回は、2023年度下半期の活動報告を提出いただいた80のうち下記4会員さまを選定し、それぞれの取組みや課題をご発表いただきました。

■株式会社ニッスイ

サプライヤー様への訪問などを通した働きかけや、グループ会社の従業員向けの人権eラーニングの実施など、大企業ならではの取組みやその難しさについてお話しいただきました。『企業協働プログラム』への参加による取組みについても触れていただきました。

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■平野ビニール工業株式会社

静岡県磐田市。従業員の6割以上にあたる外国人従業員を受け入れ、現場の課題に丁寧に向き合われています。『企業協働プログラム』にも参加されており、中小企業でも人権DDに取り組みやすい環境づくりを進めておられます。

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■一般社団法人国際パートナーシップセンター

愛知県名古屋市。自治体・企業・教育機関等と連携し、地域の中小企業支援や在日外国人支援、アジア諸国での人材育成など幅広く取組みを展開されいます。今回は『インドネシア人材マッチングフェア2023 in Aichi』の開催についてご報告いただきました。

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■薦田社会保険労務士事務所

愛媛県松山市。監理団体の受入れ先企業への訪問や監査、地域の関係者との情報交換等を継続的に行う傍ら、最低賃金が低く人材の定着が難しい地域においてキャリアパスの明確化が重要と考え、啓発活動に取り組まれています。

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第4部 JP-MIRAI最新動向

「外国人との協働」という観点からは、外国人コミュニティへの巻き込みを強化する 『JP-MIRAIサポーター制度』の概要説明とともに、ミャンマー出身の飲食店経営者・モモさんに登壇いただき、本取組みへの期待などをお話しいただきました。
また、企業協働プログラムの各事業進捗、中小企業向け動画教材、ゼロフィー(実習生の手数料負担をなくす取組み)など、主に「ビジネスと人権」分野のJP-MIRAI最新動向を報告しました。

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第5部 交流セッション

フォーラムの締めくくりとして、本会を通した感想や皆さまの取組み・関心ごとを自由に共有いただく交流セッションを設けました。グループによっては登壇者の発表内容を深堀する時間にもなり、様々な観点から活発な議論が生まれていました。

参加者の皆さまからの声

– 活発に活動されている企業が多いように思いました。しっかりとした取り組みと成果の共有があると、色々な企業にとっても役に立つので、非常によいと思いました。

– 最初から異文化同士で理解を深めて仕事を始めるのは、誰にとっても難しいと思うので、起きてしまっている問題(既にある事例)を日本文化の文脈ではどのように解決できたか/できるか顧みておくことで良い未来につながると思う。

– 外国人が安い労働力との安易な偏見は取り去って、自社のサステナブルなビジネスのためには外国人が必要だという認識のもと、日本人以上にコストをかけても外国人採用を行ってほしい。

– 個人的には、外国人を日本に近づける、よりも日本人が外国人に近づく、ことの方が共生には不足していると思っています。

– 日本人(特にこれから外国人材と仲良く仕事をしていかなくてはならない若い世代)が経済発展を追求する前に(するためにも)倫理観を養うことが必要。啓蒙する場はどこにいくらあっても良い、と思う。​

– 今日のお話にもありましたが、言語で表現できる概念の差異などの具体情報を知る機会を作っていただければありがたいです。​

– JP-MIRAIの活動は、全企業、全会員で進めるものだと思いますので、更に活性化することを強く望みます。

次回の会員フォーラムは、12月12日(木)に開催予定です。

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