株式会社良品計画 常勤監査役
JP-MIRAIアドバイザリー会合メンバー
鈴木 啓
2021年から、多文化共生に関心がある、企業、NPO、大学にお勤めの方々と、「日本で働くことを楽しくし、新しい日本をつくる、多文化共創ネットワークの集い」という有志での勉強会をしております。きっかけは、2020年末の朝のNHKニュースでした。海外からの技能実習生や留学生の方々の大変な苦労が、私が勤める株式会社良品計画の役員会議で話題となり、「何かしよう!」となりました。当時人事担当取締役だった私がNHKで紹介されていたNPOに必要を伺いました。寒さが厳しくなる中、保護している40名近くの方々の冬服、布団、食料等の希望を伺い、各部署と協力しご提供しました。同時に当社単独では、できることも限られていると実感し、ご縁いただいていたNPO、企業の皆さんと勉強会を始めました。この時に、セブングローバルリンケージ様通じて、JP-MIRAIにもご縁をいただきました。
『一人でも多くの、日本に来ていただいた海外の方が、「日本に来て良かった、来ていただいて良かった」と、思っていただけるようにしたい!』の想いを同じくする皆さんとのネットワークは更に広がりました。そしてこの繫がりで、アフガニスタンの2家族9名の地方自治体での受け入れや、雇止めで苦労されたフィリピンの方の就労や、良品計画の店舗や本部の有志とNPOとのイベント開催が実現しました。また、このネットワークで繫がったNPO同志で、例えば、日本にいる外国人女性の妊娠出産育児を支援するMother’s Tree Japan様と、中高生・大学のNPOで日本で働く同世代の外国人をサポートしているAdovo様の共同セミナーも開催されました。
Adovo セミナーの様子
多文化共生について想いを持つ色々なお立場の多くの方々と、「ネットワーク」でつながり、多くの事が実現しました。私自身このネットワークでは個人ボランティアの「世話人」ですが、「微力でも、無力では無い」を、実感しています。
そして、JP-MIRAIは、このような想いが集う日本で最も重要なプラットフォームだと思います。