※詳細版実施報告はこちらからダウンロードできます
7月5日に開催されたJP-MIRAI 2022年会員活動報告会・臨時総会・公開フォーラム ~「選ばれる日本」に向けたJP-MIRAIの挑戦~は、オンライン・会場合わせて会員活動報告会は177名、公開フォーラムは153名に参加いただきました。公開フォーラムでは、両セッションともパネリストの方の熱のこもったご発言で盛り上がり、予定時間をオーバーして大盛況のうちに終了となりました。会場で参加された皆様には、休憩や終了後の交流セッションの時間をネットワーキングの場としてもご活用いただくことができました。
会員活動報告会では、JP-MIRAIの掲げる、会員各位が順守すべき5つの行動原則を2021年どのように日々の活動の中で実践してきたかについて7会員からプレゼンテーションが行われました。会場やオンライン参加者との間での質疑応答も活発に行われました。
NPO法人 Adovo
技能実習生を同世代としてサポートしている高校生の団体で、講習会、日本語教室、中高生の啓発の3つの取り組みを報告されました。日本語教室では、オンラインまたはオフラインで、道案内のロールプレイングといった実践的な内容から、日本語の資格取得に対応した授業も行われていることが紹介されました。
(株)アシックス
国内の委託先工場の技能実習生の調査について報告されました。コロナ前は、やさしい日本語を交えて技能実習生と直接面談をされていましたが、現在は、オンラインも併用して実施されていること、また、技能実習生を受け入れている取引先には、雇用人数や手数料などの実態調査を行われていることが紹介されました。
(株)アルプスビジネスクリエーション
新型コロナウィルスの影響による外国人労働者の受入れ停止期間中の取り組みとして、外国人採用企業にて「ケースで考える職場のコミュニケーション」ワークショップを実施したことが報告されました。また、コロナ禍で在宅勤務になった外国人労働者に対して、カウンセリングサービスを実施していることも紹介されました。
(公財)沖縄県国際交流・人材育成財団(OHIF)
在住外国人の労働・生活環境向上に向けたプラットフォーム「多文化共生推進アライアンス」を報告されました。無料で外国人労働者とメンバー企業のマッチングを行っていることや、適正な労働環境と雇用管理の確保など5つの行動指針に沿った団体を、責任ある外国人受け入れ企業として認証する制度も紹介されました。
イオン(株)
外国人技能実習生への対応に関する社内のセルフアセスメントの取り組みやプライベートブランド製造委託工場への定期的な訪問監査について報告されました。今後も取り組みは継続され、課題の分析やリスクの洗い出しが行われる予定であることが紹介されました。
ミズノ(株)
継続的に取り組まれているサプライヤーへのCSR監査について報告されました。監査の結果、最低賃金以上の賃金が得られない、日本語レベルが上がらない、時間外労働への対応などの課題が認識され、サプライヤーの対応により、実習生の生活に大きな差が出ることが明らかになったと紹介されました。
やさしい日本語ツーリズム研究会 吉開章氏(個人会員)
外国人(日本語が母語でない人)にわかる表現を推進されていて、やさしい日本語のキーワードである、「は」っきり、「さ」いごまで、「み」じかく言う、という「はさみ」の法則をわかりやすくラップミュージックにした動画を紹介されました。
会員による活動報告の後、会場およびオンラインで投票が行われ、NPO法人 Adovo様、ミズノ(株)様、個人会員の吉開章様が、優秀賞に選出されました。今回の活動報告が会員、そして非会員の皆様の人権デューデリジェンスへの取り組み推進に繋がることを願っています。
第2部では、JP-MIRAIの活動方針や新共同事務局体制、諮問委員会の設置、規約改正などを討議するJP-MIRAI臨時総会が開催され、JP-MIRAI会員の皆様に会場およびオンラインにてご参加いただきました。すべての議案は満場一致で承認され、臨時総会は無事終了しました。
第3部では、冒頭にJICA理事長の田中明彦が開会挨拶を行い、中谷元内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)より来賓挨拶、鈴木康友浜松市長よりビデオメッセージをいただきました。その後JP-MIRAI事務局/JICA上級審議役の宍戸健一より、JP-MIRAIの進める相談・救済パイロット事業など新たな事業に関する説明を行いました。
後半のパネルディスカッションは2部構成とし、セッション1では「『ビジネスと人権』と JP-MIRAI の役割」と題し「ビジネスと人権」の世界的潮流と国際指導原則、その中での各位の取り組みやJP-MIRAIのパイロット事業の意義について、外務省総合外交政策局人権人道課課長高澤令則氏、日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター主任調査研究員の山田美和氏、株式会社セブン-イレブン・ジャパン オペレーション本部加盟店サポート部グローバル人材支援総括マネージャー兼一般社団法人セブングローバルリンケージ専務理事の安井誠氏、全日本金属産業労働組合協議会事務局次長/国際局長の平川秀行氏、味の素株式会社グローバルコーポレート本部サステナビリティ推進部社会グループの中尾洋三氏(ビデオメッセージ)にご登壇いただきました。セッション2では、「より良い外国人の受入れに向けた取組み」と題し、日本に住む外国人支援と共生の在り方について、その中でどのようにJP-MIRAIは役割を果たしていくべきかということについて、外国人在留支援センター(FRESC)/出入国在留管理庁在留管理支援部在留支援課 補佐官の田中信子氏、特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA) コーディネーターの新居みどり氏、豊橋市市民協創部多文化共生・国際課主査の花井寿邦氏、特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会事務局長の八尋英昭氏にご登壇いただき、議論が行われました。
パネリストの皆様がそれぞれのお立場から、JP-MIRAIに対して、相談・救済のプロジェクトは大きく育ててほしいという期待や、JP-MIRAIフレンズ事業により外国人との日本人との交流が生まれることへの期待とともに、企業がいかに外国人のことを理解できるかが鍵となるということ、また、世界から選ばれる日本となるように一緒に取り組みたい、政府としても後押しをしたいと考えているという応援のメッセージもいただきました。
両セッションとも時間を超過するほどパネリストの方たちから多くの提言やメッセージをいただき、最後に、一般社団法人JP-MIRAIサービス代表理事の矢吹公敏氏より閉会のご挨拶をいただき、大盛況のうちに終了となりました。
当日の会員活動報告会、フォーラムでの挨拶・講演・パネルディスカッションについては下記の動画及び資料のリンクをご覧ください。
<第1部 会員活動報告会>
ミズノ株式会社 資料はこちら
イオン株式会社 資料はこちら
公益財団法人沖縄県国際交流・人材育成財団 資料はこちら
NPO法人Adovo 資料はこちら
株式会社アルプスビジネスクリエーション 資料はこちら
やさしい日本語ツーリズム研究会吉開章様 資料はこちら
<第3部 公開フォーラム>
開会挨拶 JICA理事長 田中明彦
来賓挨拶 中谷元内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)
鈴木康友浜松市長ビデオメッセージ
JP-MIRAIの進める相談・救済パイロット事業 JP-MIRAI事務局/JICA上級審議役 宍戸健一 資料はこちら
パネルディスカッション セッション1「『ビジネスと人権』と JP-MIRAI の役割」
パネルディスカッション セッション2「より良い外国人の受入れに向けた取組み」
閉会挨拶 (一社)JP-MIRAIサービス代表理事 矢吹公敏
セッション1:
外務省総合外交政策局人権人道課課長高澤令則氏の資料はこちら
日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター主任調査研究員の山田美和氏の資料はこちら
株式会社セブン-イレブン・ジャパン オペレーション本部加盟店サポート部グローバル人材支援総括マネージャー兼一般社団法人セブングローバルリンケージ専務理事の安井誠氏の資料はこちら
全日本金属産業労働組合協議会事務局次長/国際局長の平川秀行氏の資料はこちら
セッション2:
外国人在留支援センター(FRESC)/出入国在留管理庁在留管理支援部在留支援課 補佐官の田中信子氏の資料はこちら
特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA) コーディネーターの新居みどり氏の資料はこちら
豊橋市市民協創部多文化共生・国際課主査の花井寿邦氏の資料はこちら
特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会事務局長の八尋英昭氏の資料はこちら