【速報】ミャンマー現場アカデミー ~激動のミャンマーの今

2024年06月20日

去る6月2日から8日にかけて、JP-MIRAI主催のミャンマー現場アカデミーが実施されました。今回は、ミャンマー訪問の速報をお届けします。

現在、ミャンマーから海外就労を目指す若者や彼らを受け入れる企業にとって、最も関心の高い問題は徴兵制の実施です。本ツアー直前の5月には、23歳から31歳の男性に対する新規送出し手続きの停止や再開など報道が錯綜しました。2月の徴兵制実施のアナウンス以降、多くの若者が兵役義務を避けるために隣国のタイなどへ脱出を図るケースが急増しているようですが、ヤンゴン市内は到って平穏で、チーム訪問中も日本代表の試合が行われていました。

現地関係者からのヒアリングでは、ブローカーによる法外な手数料負担や、特に地方在住者の情報アクセスが制限されることにより、悪質な送出し機関による問題が指摘されました。一方で、日本側の問題として、複数の送出し機関からは、人道的観点から在留継続を希望する人に付与される「特定活動」が、実際には技能実習からの転職を促す原因となっており、違法な転職ブローカーによる法外な手数料請求や不法就労の問題が大きな問題だとの指摘がありました。

送出し機関では、若者が目を輝かせて熱心に日本語を勉強しており、将来の夢も語ってくれました。

最終日の6月7日には、現地送出し企業6社と参加メンバーが、より良い送出し及び受け入れに向けた課題と対策について協議を行いました。その中で、JP-MIRAIが貢献できることなどについても意見を交わしました。

1. 移住労働者への情報提供(JP-MIRAIポータルの普及)
2. 移民労働者が困った場合の対応(日本では、JP-MIRAIアシストの活用)
3. 良い送出し機関が選ばれる仕組み(倫理的リクルートの仕組み導入)
4. お互いの理解促進
5. 日本政府への働きかけ(特定活動など)

 

詳細については、7月4日のJP-MIRAI会員フォーラムでご報告します。参加者が現地を訪れて感じた課題意識を共有する貴重な機会ですので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

会員フォーラム詳細と参加ご登録は こちらから

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